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Editor’s blog

2020.11.20

チープ・バット・パーフェクト? 上野の老舗・中田商店で発見したミリタリー バックパック[編集人ブログ]

これで十分、いや割と完璧じゃないか? ミリタリーウェアやグッズを揃える小さな老舗、中田商店で見つけた[J-TECH]という謎ブランド

チープ・バット・パーフェクト? 上野の老舗・中田商店で発見したミリタリー バックパック[編集人ブログ]

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上野らしい買い物体験

偶然見つけた逸品

上野らしい買い物体験

先日久しぶりに東京・上野をブラブラしてきました。上野のアメ横は北関東民だった高校時代に「本物のアメリカ物」を求めて頻繁に通った場所。当時は“渋カジブーム”の真っ只中でしたが、[Levi’s]のリジットデニムなんて地元では売っていなかったので、わざわざアメ横まで探しに行っていました。その後の買い物は主に渋谷方面に繰り出すようになりましたが、今もふと思い出したように上野に行くと、意外と普段の情報では触れないような新鮮なものに出会えたりするので、年に1回くらいはチェックしています。

あと、アメ横の雰囲気が個人的に好きなんです。アメ横界隈はデニムやスニーカー、万年筆やライターなどなどを売る店もありますが、レザーの匂い、魚介類や乾物を売る店の魚の匂い、そこに最近はケバブやB級フードの匂いがプラスされ、それらがごった煮になった空気が充満していて、どこか海外に行ったような気分が味わえます。そんなさまざまな匂いのする場所でする買い物って最近ないですよね。


東京の多くの場所がこの30年ほどで大きく変化する中、上野・アメ横は良い意味で当時とほとんど変わっておらず、店もこの街ならではの“大事なところ”が残っている気がします。中でも自分の上野のデスティネーション・ストアといえば、高架下の名店「中田商店」。米軍放出品ミリタリーウェアやグッズを販売し続けているお店です。長年通い続けている人にとっては変化があったのでしょうけど、僕の中では昔からほとんど変わっていないように感じます。もちろん良い意味で。

ご存知のようにミリタリーものは機能面、デザイン面でも多くのメンズファッションに影響を与えているので、ここに置いてある米軍をはじめとするリアルな放出品やレプリカをチェックするだけで楽しいし、ある意味で“まだ洗練されていない”プロダクトは、一周回って新鮮だったりします。特に袖まわりの野暮ったさとかは時代が追いついた感じ(笑)。

今回もアウターやフリースなどを見ようと思ってお店に行ってみたのですが、雑然とした雰囲気やディスプレイのギチギチ感(マジで商品が取り出せないくらい)は、「これこれ!」という感じ。店員さんも知識のある方がいるので、話をしていても楽しいです。買い物の楽しさってこういうところなんですよね。

偶然見つけた逸品

で、結局アウターは丁度良いものがなくて断念したのですが、外のディスプレイでオリーブカーキのバックパックに目が止まりました。実は密かに小ぶりなバックパックを探していたのですが、なかなか自分にフィットするものが見つからなかったのです。所持しているバッグは[PORTER(ポーター)]のものが多いので、当然[ポーター]からも探していたのですが、今回は珍しく該当するものが見当たらずでした。

自分が探していたのは、小ぶりで軽くて丈夫でポケット(収納)が多いもの。それもアウトドアブランドではない方が良いと思っていました。

今回見つけたのは[J-TECH]というブランドのバックパック。すみません、このブランドのことは全然知りませんでした。店員さんに聞いたところ、「あまり知名度はないものの、バッグにかなり定評のあるブランドで中田商店では長年扱っている」ということでした。

このバッグ、まず「サイズ感」がバッチリでした。パックパックは大きいと不恰好だし、天地や幅も少し小さめの方がいい。しかも電車の中などでも他の人の邪魔にならないように厚みもできるだけないほうが良いと思っていたので、この点で合格◎。

次に「軽さ」ですが、厚くもなく、薄くもない丁度良い生地を使っており、パーツ類も軽量なのでこれも合格◎。(400gでした)しかもこのバッグの最大の特徴はパッカブルになるということ。実際パッカブルで使うかどうかはさておき、これは軽量化とコンパクト性追求がなされているプロダクトだとわかりました。一般的に「良いバッグ」というのは、素材自体に厚みを持たせているものが多くて重くなるんですよね。バッグ自体の軽さは、荷物を入れた時にこそ意味が出てくると思います。

J-TECH

上蓋の部分を裏返してパッカブルに。こんなにコンパクトになります。


最後に「ポケット」の数。このバッグはパッカブルを追求している割にポケットが多いのが意外でした。メイン収納の背中部分にPC(11インチMacBookをカバーに入れた状態でピッタリ)を入れておくのに丁度いい間仕切りがあり(1つ)、蓋の外側上部と内側下部に1つずつのジップポケット(2つ)、そしてフロント外側に大きめの収納が1つ、さらに左右にはペットボトルなどを入れておける収納があります(2つ)。

いつも持ち歩いているMacBook 11インチは、カバーに入れても楽に入ります。背中の部分に仕切りもあるので中でグラつきません。


J-TECH

バッグ外側にも比較的大きめの収納。止水ジップになっています。


J-TECH

バックパック上部の蓋は収納に。こちらも止水ジップ。


J -TECH

上蓋の内側も同じボリュームの収納が。セキュリティポケット的な使い方ができます。

最近は所持品に細々としたものが多く(名刺入れや財布、充電器、消毒などなど)それぞれを小分けに入れておけるのがありがたい。しかも外側の2つのポケットは止水ジップになっています。左右の収納はペットボトルなどを差しておけるのですが、伸縮性があるので、なんと1リットルのペットボトルまで収納できました。

J-TECH

サイドの収納は伸縮性がある生地なので、1リットルのペットボトルも入ります。

このバックパックは全体的に小ぶりなのですが、11インチのMacBookやその他もろもろを入れても十分な余裕があります。さらに下部にはアウターなどを丸めて括り付けておけるホルダーも。そこまで使わない可能性もあるけど、お店に入ってアウターが邪魔になった時は意外と便利です。

J-TECH

バッグ下部のホルダーにはアウターなどを丸めて括り付けておけます

実際に背負ってみると、良い感じに背中に引っ付くようなフィット感があります。これ結構重要。重みで背中から離れるような感じのものだと、見た目も不恰好だし、背負っていると徐々に重みを感じてくるのですが、背中にちゃんとフィットするので荷物が多くても重さを感じにくくなっています。

J-TECH

コンパクトで、背中にも吸い付くようなフット感。バッグ自体が軽いので、荷物を入れても重さを感じません。

デザイン的には、さまざまパーツを本体と同色と黒のみにしてくれているので、全体的にスッキリとした印象。よく分からないブランドということもあり、ブランドタグが主張していないのも高ポイントでした。

J-TECH

見た目の印象もスッキリ。

J-TECH

こちらが裏面。ショルダーは薄手ですが、程よい幅があるので、荷物を入れても重さは感じません。

これで¥6,800+TAX。この価格はなかなか[ポーター]やアウトドアブランドでも難しいと思います。安けりゃいい、ということではないのですが、よく知らないブランドの価格としては手が伸びやすいもので、プロダクトとしてはそれ以上の価値が有ると編集人は思います。実際、これをパッカブルで設計した人は結構凄い。

こちらはまだ使い始めて1週間なので、耐久性は正直分かりません。ミルスペックならば大丈夫かなと思いつつ、検索してみたところウェブサイトを発見。
https://www.tacticaljtech.com
「ABOUT」のところを見ると、1988年創業の台湾の会社。タクティカルベストがメインアイテムで、実際に色々な国の軍隊で使われていると書いてあります。バッグもその一つなのでしょう。このプロダクトが軍用に使われているとは書いていないのですが、屈強さを謳う他の製品を見る限り大丈夫なのではないかと思っています。

ちなみにこの商品の正式名称は“LIGHT WEIGHT FOLDABLE BACKPACK-ITYPE-C”というものだそう。
いま現在で「中田商店」にまだ在庫はありそうです。

スマホだとめちゃくちゃ見にくい(笑)中田商店さんのオンラインストアでも買えますが、やっぱり現地で買い物体験してほしいです。
https://www.nakatashoten.com/contents/jt-228-sod.html

しばらくコレを使ってみて良さそうだったら、今度は黒も買ってみようかなと考えています。あまりブランドにこだわらなくていい人ならおすすめです。(武井)

[スペック]※中田商店オンラインストアより抜粋
J-TECH
ライトウェイトパッカブル バックパック
LIGHTWEIGHT PACKABLE BACKPACK

素材:ナイロン420デニール(軽量)/ YKKバックル
容量:20L
重量:0.40 kg
Main pouch: 横25cm/ 高さ45cm/幅18cm
Front pouch: 横25cm/高さ26cm
Upper pouch:横25cm/ 高さ21cm/幅9.5cm
Side pouch: 横18cm/高さ20cm

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