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Editor’s blog

2020.12.25

[編集人アンテナ⚡︎]TENEO(テネオ)という新ブランドの“これから”が気になる。

日本とフランスの流れを汲んだ、今後注目のニューカマー

[編集人アンテナ⚡︎]TENEO(テネオ)という新ブランドの“これから”が気になる。

Content

“隠れ優れた”ブランドが多い日本

コロナで埋没するのはあまりに勿体無いブランド

編集人が手に入れたTENEO

“隠れ優れた”ブランドが多い日本

仕事関係の仲間の紹介で、新しいブランドを紹介してもらいました。長年メンズブランドは見続けているつもりでも、まだまだ知らないものは沢山あります。

特に日本には“隠れ優れたブランド”が本当に多いのですが、メディアはつい“ニュース力”のあるものばかりピックアップしてしまうので、ノイズを起こせなかったブランドや、スタイリストの目に入ってこなかったものは淘汰されてしまうこともあるタフな世界です。

個人的には「細分化」が進み過ぎているように感じています。志向の細分化とブランドの細分化が同じスピードというか、“微妙な違い”過ぎて、ユーザーが追いつけない状況になっているものも多いような。

inGENERAL』としてはフィルターをかける気はないのですが、「よく分かっていないモノ」は紹介できない。やっぱり実際にモノを見てみないと分からないので、編集人は声をかけてもらった展示会にはできるだけ伺うようにしています。

コロナで埋没するのはあまりに勿体無いブランド

今回紹介してもらったのは、[TENEO(テネオ)]という2020年SSシーズンにスタートした日本の新ブランド。メンズ主体ですがユニセックスで展開しています。

それにしてもスタートが2020年SSというのは、本当に気の毒というか。既存のブランドですらコロナで突然厳しくなったのに、新ブランドであれば尚更大変だったようで、[TENEO]も卸先のキャンセルなどもあって、モスクワのセレクトショップ以外はほとんど市場に並ばなかったそう。現在はオンラインをメインに販売中とのことでしたが、一部の目利きたちが見つけてジワジワと人気が出ているようです。

TENEO オフィシャルサイト
https://teneo.work

で、実際手にしてみてどうだったか。

今回はデザイナーである松本シセさんに案内してもらいながらサンプルを拝見したのですが、編集人的にかなりツボでした。全体感として、イメージが統一されていて、プロダクションもハイレベル。

ブランドのベースにあるのは日本とフランスの服文化。これは日仏にルーツがあるデザイナー本人に由来するということで、ミリタリーテイストや生地のセレクト、メンズアパレルには珍しいレース刺繍を取り入れたディティールワークなどはフランスからの流れ。そして柄ものなどには日本の伝統的な図柄をアレンジしたものが違和感なく組み込まれていて、装飾的な部分は抑えながらも、「ありそうでなかった」ブランド像になっています。

もともとは音楽業界出身で海外でも活動していた松本さんですが、日本ではかなり生産に対して厳格なブランドに携わるなどしていたので、そのプロダクションがしっかりとしているのには頷けます。

2020SSにデビューすると、日本発のグローバルメディア『THE NEW ORDER MAGAZINE』が逸早く目をつけて大きくファッションページを組み、コラボレーションアイテムも作ることになるなど、注目されます。ただ、前述の通り、コロナの影響で店頭に並んでいるものがほとんどない(オンラインのみでの展開)のが現状とのこと。

編集人の個人的な目線ですが、この新鋭ブランドがこのコロナ禍によって埋没してしまうのはあまりに勿体ない。そんなわけでここに紹介させていただいた次第です。

↓こちらが2020FWのルック。

編集人が手に入れたTENEO

ちなみに展示会の時に在庫の中から購入させていただいたのは、こちらの2020FWの新作“FIELD PARKA”。「フランス軍の冬季装備用GORE-TEXをデザインベースに、普段使いに着やすい形とカラーパターンにアップデートした防水/透湿性ハードシェルアウター」で、表地はウールになっているのが、いわゆるアウトドアなどのシェルとは違うところ。

TENEO テネオ

TENEO テネオ

TENEO テネオ

しかもイタリアの老舗生地メーカーREDA社製の100%ナチュラルな特殊トリートメントを施したカシミアライクなフラネルウール生地を使い、フランスの軍/法執行機関等の衣類素材を手がけるラミネート工場で高透湿性の完全防水フィルムとマイクロリップストップの裏地をラミネートしたものという凝り様。天然素材の表生地でありながら、テクニカルでハイスペックな[TENEO]のオリジナル素材で、編集人が購入した「カーキ」も実に繊細な色をしています。

新ブランドにして素材開発までやってしまうところがすごいですが、GORE-TEX同様の機能がありながら、襟の部分の保温性を上げる処理、エルボーパッチなどの機能ディティール追求、そしてマジックテープによってワッペンを付け外しすることが可能なミリタリーベースらしいポイントなど、細部に至るまでかなりくすぐられる仕様になっています。

機能とデザインは『inGENERAL』が最も気にしてしまうポイントですが、細部まで手抜きのない作りに、このブランドの意欲と今後の高い可能性を感じました。ちなみにまだ2週間ほどですが、着用感、鏡に映った感じも含めて、すでに編集人のお気に入りワードローブです。

他にも気になるアイテムは多数あり、今後の展開が気になるので、引き続き情報を追っていきたいと思います。(武井)

↓ こちらが2021SSの最新ルック

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コロナで埋没するのはあまりに勿体無いブランド

編集人が手に入れたTENEO

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