自ら水で濡らして、足を入れて成型？ Hender Scheme の新機軸シューズ

レザーシューズのフィールドにおいて、常に革新的・実験的な試みを行なっている［Hender Scheme（エンダースキーマ）］が、また新たなプロダクトを始動した。

今回のシューズは「セルフ・モデリング・プロダクト」をコンセプトにした“foot cast（フット キャスト）”というシリーズで、なんと「自分の足からレザーシューズを成形できる」というもの。

「伝統的オーダーメイドでも、テクノロジカルなスニーカーの文脈でもない」ことを目指したこの“foot cast”は、足形をモデリングする手法として、レザーの可塑性に着目。その中で「ウェットフォーム技法」を独自に追求したもので、シューズを水で濡らす→足を入れて成型→乾かすという3つのプロセスによって、その人の足の形に寄り添うレザーシューズができるという。

今回のシューズ開発に際し［Hender Scheme］は、さまざまな形でアイデアの具現化に向けて工夫をしている。

まずは足を入れて成型する上で人それぞれ異なる足の形をしっかりモデリングできるよう、ラストは通常より甲の厚みを減らし、アッパーには張り感と、きめ細やかでしなやかさのあるキップレザーを使用。そしてソールには足あたり、返り、沈みを考慮したイタリアンベンズをセレクト。全てモデリングに適したベジタブル タンニン鞣しによるレザーものを採用しているので、その質感も［Hender Scheme］らしいものに仕上がっている。

ファーストシーズンは6ホールとスリッポンタイプの2型をリリース。モデリング・キットとして使用できるオリジナルのシューズボックスには、シューズを濡らす際に用いるPVCバッグ、完成したシューズを保湿するためのデリケートクリーム、イラスト付きの説明書が同梱。説明書のQRコードからは、詳しい手順を見ることができる動画にもアクセス可能という念の入れようだ。

すでに日本のシューズブランドとしては確固たる地位を築いているにもかかわらず、常に革新的なアイデアの実行を怠らない［Hender Scheme］には脱帽と言うほかない。

［INFORMATION］

Hender Scmeme
foot cast///6 hole(フットキャスト/// 6 ホール)
¥38,500+TAX
色展開 : natural, black, black/white
マテリアル:cow leather *PVCバッグ、クリームがセット

foot cast///slip on(フットキャスト///スリッポン)
¥36,300+TAX
色展開:natural, black
マテリアル:cow leather *PVCバッグ、クリームがセット

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http://online.henderscheme.com