OGAWA COFFEE LABORATORYの内覧会に行ってきた[編集人ブログ]
京都を代表する名コーヒーロースター・小川珈琲の旗艦店が東京・桜新町に出現。コーヒー、料理、空間すべてにこだわりが凝縮
コーヒー文化栄える京都の名コーヒーロースター
アルファPRさんのお誘いで、東京・世田谷の桜新町にできた「OGAWA COFFEE LABORATORY」さんのメディア内覧会にお邪魔してきました。
このお店を出店した小川珈琲さんは、コーヒー文化がかなり独自に形成されている京都の中でも有名なロースターの会社で、コーヒー業界では知らない人はいないという存在。
京都好きの人ならわかると思いますが、本当に京都にはコーヒー屋さんが多い。「イノダコーヒ」のように歌詞の一節になるほど(高田渡のコーヒーブルース)歴史あるコーヒー店も多いし、近年は新世代のコーヒーショップがさらに街を盛り上げています。
どこも個性のあるお店なので行くだけで楽しいですが、京都でコーヒートークをしていると時折「小川珈琲」の名前が出てきました。お店としてというより「京都のコーヒー焙煎と言えば」という感じで話が出てくることが多かった記憶があります。
その小川珈琲が東京に出店、それも世田谷の桜新町に、しかもアルファの南貴之さんがプロデュースを手がけるという話をしばらく前に聞いて、かなり期待していたのでした。
コロナの影響もあって当初のオープン予定よりも大幅にずれ、8月1日(土)にオープンするということで行われたのが今回の内覧会。
何を隠そう無類の京都好き、さらにコーヒーも好きなので、ありがたいお誘い。
桜新町は都心からも離れていないし、世田谷らしい街。そういう住宅地に旗艦店を出店するというものも、天邪鬼で奥ゆかしい京都の会社らしいなと思いました。
桜新町の駅から徒歩3分ほどの場所にできた「OGAWA COFFEE LABORATORY」は、外観も内観もシンプルかつ堂々とした雰囲気。これはANREALAGE Flagship Shopをはじめ数々のプロジェクトで活躍している関祐介さん(Yusuke Seki Studio)が担当しています。
店舗の奥には焙煎機も。これはここで出す豆もローストするだけでなく、「シェアロースター」などの構想もあるそうです。
今回のオープンに至るまでの想いなどを話してくださったのは、プロジェクトの中心メンバーである小川珈琲の宇田さん。通常はボストンに拠点を置き、年の大半を世界各地のコーヒー豆の買い付けに動いている方です。
コーヒーのラインナップ、そして料理も素晴らしい
今回の内覧会では、主役であるコーヒーとともに、かなり本格的な料理も味わうことができました。これがめちゃくちゃ旨い。このお店の料理監修を手掛けたのはMAISON CINQUANTECINQやAELU、LANTERNEなど都内の人気レストランを手掛けている丸山智博さん(株式会社シェルシュ代表兼エグゼクティブシェフ)。どうりで美味しいわけだ。
以前取材させていただいたことのある丸山さんとも現場で話ができましたが、「コーヒーに合う食事」を追求した結果、今回は焙煎をヒントに「炭焼き」する手法に辿り着いたそう。チキンのスモーキーな感じも最高だったし、炭焼きしたトーストもシンプルだけど絶品でした。
モーニング、ランチ、カフェタイム、ディナーとそれぞれメニューが違うというのも贅沢ですが、今回の内覧会ではその全てを出していただいたので、ちょっとした満漢全席状態。
「全部食べるとお腹いっぱいになっちゃいますよ」と助言もいただきましたが、残す選択肢はありませんでした(笑)
食事の間にはこのお店の主役であるコーヒーが振る舞われました。
同じ豆を使いながら抽出の方法を変えたのがこちら。エスプレッソマシン、ハンドドリップ、エアロプレスの3種類。同じ豆でもかなり味に違いがあることがわかります。
このお店には「ジャパンラテアートチャンピオンシップ(JLAC)」で2017年に優勝し、2018、2019年もセミファイナルまで出場したバリスタの衛藤匠吾さん、そして2013年のJLACで優勝し、「ワールドラテアートチャンピオンシップ(WLAC)」でも優勝しているチーフバリスタの吉川寿子さんなど小川珈琲の精鋭の方々も在籍。つまり実力も兼ね備えたバリスタが淹れるコーヒーを飲むことができる貴重な場にもなっています。
このお店では常時21種類のコーヒー豆をラインナップするそうなので、コーヒー好きにはかなり嬉しいお店だと思います。こちらがコーヒーのメニュー。チャートから好みの豆を選ぶことができます。
個人的にノックアウトされたのは、「ゲイシャ」と呼ばれる品種の「Panama Deborah Nirvana」という希少な豆を使った高級コーヒー。
実は編集人は昨年から栃木県の地元で小さな店を開き、地元のコーヒーショップ「カフェフジヌマ」の協力でスペシャルティコーヒーの豆の販売も手掛けています。そんなわけでここ最近少しだけコーヒーの味がわかるようになってきただけに、衝撃的に美味しいコーヒーでした。たぶんそれより前に飲んだら、この美味しさがあまり分からなかったかも…。本当に美味しいコーヒーはフルーティーなのです。
この高級な「ゲイシャ種」のコーヒー豆をお持ち帰りさせていただいただき、内覧会は終了。満腹満足で帰路につきました。
こんなお店が近くにあったら最高ですね。桜新町エリアの人がうらやましい。
特に東京は意外とモーニングをちゃんと食べられる場所が少ないと思います。
京都は朝食の文化も充実してて、選択肢も多いのでそれも京都旅の楽しみのひとつ。この「OGAWA COFFEE LABORATORY」は7:00オープン。アーリーバードたちの集う店にもなりそう。これは東京の朝食文化にも影響を与えそうな気がします。
[CONTACT]
OGAWA COFFEE LABORATORY(オガワコーヒー ラボラトリー)
住所:東京都世田谷区新町3-23-8エスカリエ桜新町1F
TEL:03-6413-5252
営業時間:7:00〜22:00(L.O. 21:30)
URL:www.oc-ogawa.co.jp
グランドオープン:2020年8月1日(土)
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